結構、検索頂いておりまして記事を加筆・改訂いたしました。
音の3要素では、楽器が弾けない人はメロディーから作ると良いと述べましたが、実際、打ち込みをすると、難易度が一番低いのはドラムです。
ということで、今回はドラムパターンの作り方です。
目次
概要
ドラムの基本はループです。同じパターンを繰り返す。1小節のループで1曲作ることも可能です。極端な例ですが。
EDM(Electronic Dance Music)では、ビートによるグルーヴを得られたらOKなので、適当にポチポチとするだけでできてしまいます。そこに特にルールといったものはありません。
バンドものでドラムセットを使っていると想定すると、多少のルールがあるのでそれを守るとそれっぽく聞こえます。
ルール1
ドラムは両手両足で叩きます。そのうち右足はバスドラムしか叩きません。
左足はハイハットのオープン・クローズを行うので基本音はならしません(厳密にいうとゴーストで音をならすことはありますが、ここでは割愛します)
両手は好きなように鳴らします。
ということで、同時発音は最大3。そのうちひとつはバスドラムになります。スネアとシンバルふたつという叩き方は腕が3本必要になるので、不可能な叩き方になります。
ルール2
ハイハットはオープンかクローズで叩きます。オープンとクローズを同時に叩くことはできません。
基本的なビート
ロックで使われる、基本的なビートを以下にご紹介します。
分かりやすいように、iPadのドラムアプリ「DM1」でご紹介します!
8ビート
歌もので一番多く使われるビートではないでしょうか?
1小節にシンバルを8分で刻みます。なので8ビート。ハイハット・クローズで刻むことが多いですが、他のシンバルでも構いません。

一般的なので外れはないですが、悪く言えばありきたりなビートで多用すると、ふつうな感じで面白くありません。なのでスネアのタイミングをずらして、おしゃれにします。
16ビート
8ビートの倍。1小節にハイハット・クローズ16分で刻みます。
主に、ハイハット・クローズやスネアを使います。クラッシュを16分で叩くことはしません。

また、16分で刻むので早いビートで16分で刻むことはありません。BPM250で16を刻める達人は存在しますが、一般的ではありません。
四つ打ち(裏打ち)
4分音符頭でハイハット・クローズ、裏拍でハイハット・オープンを叩くビートです。よく登場するビートです。

前打ち
四つ打ち(裏打ち)とは逆に、4分の頭にハイハットとスネア、裏でバスドラを叩きます。

2ビート
譜面上2つで叩くパートはないのですが、全体を見たとき2を感じるビートなので2ビートといいます。特徴としてはバスドラのダブルキック。
私の大好きなメロコアでは多用されます。大人気のWANIMAでも2ビートの曲が多いですね。

BPMが速くても遅くても通用するノリとスピード感があるビートです。
4ビート(おまけ)
※おわび、間違いがありましたので修正します。
Jazzでよくあるビートです。ロックではあまり使われません。チンチキとかいわれます。

フィルイン(おかず)
4小節や8小節、一定のパターンを繰り返した最後にいれるフィルインですが、ここは腕の見せ所です。
簡単なもので1/2小節、長いもので2小節のフィルを作れるようにしましょう。
ここで述べた基本的なルール以外に、特に制限はありませんが、腕の移動を考えながらつくると不自然なものにならないです。
「タム回し」がよく使われます。タムの叩く順番や打数をかえるだけで、雰囲気が大きくかわります。

フィルイン解説(おまけ)
フィルインについて追記です。
フィルインについてもうちょっと解説せよとのリクエストがありましたので僭越ながら。語りだすとキリがないのですが、1例挙げさせていただきます。

1拍目は華やかなイメージで動きを持たしていますが、2拍目で落ち着かせて、一つのまとまりを作っています。3拍目でおとして、4拍目でジャーンっと次のフレーズにつなげる感じでこのフィルインはサビ前などに使うイメージです。
メロコアのドラムのビートについて
検索ワードでメロコア・ドラムで結構ながれてきたいるので、がっかりさせているのではないかと思っているのですが、はっきりいって、メロコア=2ビートです。
2ビートではダブルキックが良く使われています。
DTMの世界では簡単な話ですが、実際に演奏するにはこのダブルキックは非常に高度な技術です。
で、メロコアのBPMはとてもはやいのでフィルはとてもシンプルなものになります。手数が多いと不自然なものになります。(達人はいますが)
手数が少ないということからか、基本ワンタムの人が多いです。
まとめ
ビートには、ここで挙げた以外にもサンバキックとかいろいろあります。興味があれば調べていただければと思います。奥が深いです。
同じコード・メロディーでもドラムの叩き方によって、曲調は大きくかわります。ドラムパートを作るときは、曲全体を見渡して構成を考えながら、どの部分にどんなパターンをあてはめるか試行錯誤してください。
フィルはドラムが目立つ部分です。結構単純なフィルしかつかっていない曲が多いですが、カッコいいフィルの曲はそれだけで引き立ちます。サビに2小節のロングフィルインを入れたりすると、超カッコいいですよ!