PCに勝るとも劣らないDAWがiPadにはたくさんありますが、どれを使えばよいのか選択肢が多すぎて混乱してしまいます。(^^;

そこで、iPadに数あるDAWのなかからオススメ決定版をご紹介します!

超本格派DAW(2大巨頭)

iPadで本気のDTMをしようと思ったら、選択肢は限られてきます。というかこの二つで決まりでしょう!

2018年04月現在、価格はどちらも6,000円!アプリの価格としては桁違いに高いですが、DAWの価格としては安いのかな?DTM入門としては機能充分です!

iPadのDAW全般に言えることですが、付属の音源は豊富とは言えません。しかし、パソコンのDAWにあるVSTプラグインと同じような感覚で、IAA(Inter App Audio)やAU(Audio Unit)の技術により外部のアプリを音源とすることができます。また、IAAではエフェクトをかけたり、MIDIデータを流し込んでリターンをオーディオ録音することができます。そういったアプリ間のコラボレーションがiPadでのDAWの醍醐味のひとつでしょう。ただし、iPadのリソースを大量に必要とするため、最新のiPad Proでもリソース不足になることがあります。DAWでのIAA、AUの活用は、また別途、ご紹介しようと思います。

Cubasis 2

オーディオ/MIDIともにトラック数の制限はなく、デバイスのリソースが許す限り壮大な楽曲を制作できます。音源が少ないしチープなのが残念ですが、そこはパソコンのDAWでも同じかな?IAAやAUを駆使することで、iPadのみでも立派に楽曲制作が可能です。

バージョン2になってオーディオ編集機能も強化されました。使用できるオーディオ編集機能はフェードイン・フェードアウト・リバース・ノーマライズなどの基本的なものから、タイムストレッチ、ピッチ補正などが可能です。細かい編集は難しいですが、必要な機能は備わっています。

Cubasisで作成したプロジェクトをそのままパソコンのCubaseに取り込んで、作業することもできます。(逆は不可)

オーディオインターフェースなどにCubase AIがバンドルされていることが多いので、パソコンでCubaseの環境を作るのはハードルが低いです。パソコンのDAWにCubaseを使う予定のあるひとは、Cubasisを利用すると外出先ではCubasisでスケッチをして、自宅のパソコンで仕上げをするなんて、オシャンティーな楽曲制作ができます。笑

ただし、AIは機能制限が多く、Cubasisで作り込んでしまった場合、そのまま続きをパソコンでできるというわけではありませんので注意が必要です。(特にIAAで外部音源やエフェクトを駆使している場合)チャンネルストリップもCubasisでは標準装備ですが、AIでは一部しか機能せず、すべてを引き継ぐにはElements以上が必要です。

バージョンアップが着実にされ、今後の機能拡張にも期待大。iPadでDTMをするうえで一番のオススメDAWです。

Auria Pro

iPad独自のDAWですが、ProToolsのような使用感のDAWです。オーディオ録音が主体のDAWでしたが、MIDI編集機能もバージョンアップで機能追加され、統合的なDAWとして進化しています。が、MIDI機能はオマケの感が否めません。Cubasis同様IAAのホストになれますが、若干、動作に難ありです。

オーディオ機能ですが、こちらはCubasisよりも勝ります。オーディオエンジンはCubasisが32bit浮動小数点なのですが、Auria Proは64bit浮動小数点。VSTプラグインが使えるところは、パソコンのDAWと見紛うほどです。(とはいってもパソコンのVSTは使えず、Auria専用のVSTを別途購入しなければなりません)

プロジェクトをAAF形式でエクスポートできるので、Pro ToolsやLogicでそのまま作業できます。ここらへんはCubasisと棲み分けできていますね。笑

オーディオ録音が主体のDTMを考えているひとには、ぜひオススメのDAWです。

本気のDAW(四天王)

Cubasis、Auria Proとまではいきませんが、ほかにも本気でiPadでDTMに取り組めるDAWがあります。

KORG Gadget

iPadだけでDTMを完結させようと思ったとき、もしかしたら一番高音質なDAWかもしれません。さすが、様々なシンセを世に送りだしているKORGだけあって音源が豊富です。(そのほとんどが追加購入しないといけないですが。でもってみんな高い)

蛇足ですが、CPU負荷が高く、電池をかなり消耗します。iPadが高熱を発します。

Gadgetの特徴として、トラックが横に並び、シーン(セッション)が上から下に流れていきます。シーンごとに曲を制作していきます。

ダンスミュージックの作成にむいています。逆に歌ものには向いていません。操作方法も独特なものがあり、結構クセがあるので向き不向きがあるDAWです。初めてDAWに触れるひとには使いやすいと評判みたいですが、自分には向いてませんでした。笑

高機能・高音質なDAWですが、MIDIの入力ができないという一点が足を引っ張ります。MIDIの入力自体はできるはできるのですが、使い物になりません。他で作ったMIDIデータをGadgetに流し込めれば最高なのですが、Gadgetの作り上、ユーザーが満足するMIDI読み込み機能は実装されないでしょう。

割り切って、独自路線を行くというかたには十分なDAWといえます。

Music Studio

老舗のDAWでシンプルな構成をしています。DAWとしての基本機能は網羅しており、追加音源も安くてにはいります。Cubasisとくらべても音質は良いでしょう。

基本機能はなかなか高性能なのですが、標準のエフェクトはかなり貧弱です。機能的にはIAAで外部アプリのエフェクトが使えるような感じではあるのですが、私の環境では動作しません。(インストゥルメントはIAAでも正常に呼び出せます)

エディタが独特で初めは使いづらいと感じましたが、今では全DAWのなかでMusic Studioのエディタが一番使いやすいです。私はもっぱら、Music Studioで作曲してMIDI出力したものをCubasisで読み込み編曲しています。

とりあえずDTMを始めてみたいな、という方には基本性能がしっかりしているMusic Studioがオススメです。

Beat Maker 3

ここで紹介しているほかのDAWとは雰囲気の違うソフトで、サンプラー&シーケンサーというアプリです。

他のDAWとは楽曲の制作プロセスがちょっとかわっていて、他のDAWは設計図を書いて家をたてるような感じですが、こちらは思い思いに部品を作成してブロックを組み合わせるように家を建てる感じです。(よくわからないですかね?笑)

機能的にはパソコンのDAW、Ableton Liveによく似ています。セッションモードがありますしね。(説明になってないか)

通常のDAWでは各楽器毎にトラックが作成され、左から右にオーディオやMIDIを再生していくのですが、セッションモードでは箱がいくつもあって、音源をセットして思いのままに箱の音源を再生していきます。前に紹介したLaunchpadのような操作感です。

サンプル音源がデフォルトでいくつか用意されていますし追加音源を買うことも可能です。部品となるパート一つ一つを作曲するのは難しいと感じる人も、用意されている音源を組み立てることで楽曲制作できるので、他のDAWと比べて容易に作曲できます。

もちろん用意された音源だけでなく作り込みが可能で、そのための機能は充実しています。IAAやAUによる外部アプリを音源とすることも可能です。

他のDAW同様、ソングモードで1曲編成することも可能です。

ダンスミュージックの作成にむいてます。

ま、いろいろありますが、なんてったってユーザーインターフェースがカッコいいんですよね!システマチックで、いじっているだけで楽しいです。

GarageBand

iPadのDAWといったら忘れてはいけないのがGarageBand。なんですが。。。

初心者向けといいますが、正直、どこが使いやすいのか私には皆目理解できません。

独特すぎるインターフェースと操作感はどうしても慣れませんでした。

こういっちゃなんですが、これからDTMを始めようという方にはお勧めしません。

手軽に楽器を弾いた感じを味わえるのは確かですが。。。

まとめ

以上、iPadでかずあるDAWの中から、5つご紹介いたしました。

総合的に高機能で拡張性も高く、パソコンとも連携できる「Cubasis」

オーディオ録音では他の追随を許さない「Auria Pro」

高音質なシンセサイザーを駆使する「KORG Gadget」

DAWの基本機能がシンプルにまとまっている「Music Studio」

独特な制作スタイルでライブパフォーマンスもできる「Beat Maker 3」

ま、それなりに楽しめるんじゃない?「GrageBand」

みなさんのスタイルに合わせて、DAWを選択していただいたらいいと思いますが、せっかくiPadで楽曲制作しようというのであれば、高いといっても安いアプリばかりなので、色々試していただければと思います。

なお、オーディオ録音をしようと思ったら、カメラ・コンプライアンス接続ができるオーディオインターフェイスとLightning – USBカメラアダプタ(Apple純正)が必要となります。MIDIの打ち込みだけであれば、まだ、iPadとヘッドフォンだけでDTMできます。